優勝回数、大鵬の32を超え45。通算勝ち星1187でトップ、双葉山の連勝69には届かずも63。大横綱「白鵬」について、その1。
ある敗け試合の後のコメント「弱すぎたから負けた」を、インタビューアーはそのまま受け取ったが、後に白鵬は彼を訂正。「主語が違う、むこうの力士」と。
禅のような答えのその真意は、勝とう勝とうと気が急くのが勝負の落とし穴。相撲は勝ちに行くけど、心は勝ちにいかないことが大切と。
69連勝を目指してて64人目の稀勢の里に負けた時もそうだ。
「後の先、決まったからね。立ち合いがあまりにもうまく行き過ぎた、しかも両方入って(もろ差し)自分の型になった、もう勝っちゃったっていう、そこで喜んでいるわけね…(後略)」と、後日解説している。
誰よりも相撲が好きという自信がある、相撲バカです
調子が良いときは土俵が小さく見える、野球でいうボールが止まって見えたように
場所中は風呂に入ってる15分がホッとする瞬間、国技館出るときは次の日の取り組みみを考える、もうスイッチを入れる
いい時の立ち合い、全部ipadに入れて枕元においてる
これらの言葉に、横綱が求めた境地を知りたくなった。
双葉山の「後の先」を誰よりも研究し追い求めた白鳳。横綱らしくない言動をとがめられたりもしたが、誰よりも相撲の伝統と文化を守ろうとがんばってくれた。
朝田武蔵というジャーナリストが丁寧に取材、ロングインタビューで白鵬のそれに迫ってくれた『白鵬伝』と、彼の自著や実際の取組み(Youtube)を参考に、テーマを何回かに分けて書いてみる
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